プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔

祐希の顔が心配そうな表情にくるりと変わるものだから、強く言ったことをちょっぴり後悔した。
祐希のせいだと言おうと思ったのに、飲み込んでしまった。

とはいっても、そもそも痛みの原因を作ったのはこの私だったっけ。


「……大丈夫」


そう言うほかにない。
素直に足を預けた。

湿布を取り替え、新しい包帯が巻かれていく。
ところが、その手際の悪さといったらなかった。
緩すぎたりきつすぎたり、何度も解いてを繰り返す。

雪さんならものの数十秒で終わっていた処置が、果てしないほどに時間がかかる。
そうしてやっと出来上がったのは、なんとも不格好なけが人の姿だった。


「祐希って、こういうの苦手なんだね」


仕事はなんでも卒なくこなしているみたいなのに。
ちょっと意外だ。


「看護師の免許は持っていませんから」


雪さんを引き合いに出しているつもりか。
ということは、祐希は雪さんが看護師免許を持っていることを知っていた?

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