プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
あまりの眩しさに目を閉じていると、人の気配をふと感じた。
ちょうど私の頭のてっぺんの方向。
顎を持ち上げてそちらを見ると、そこにはなんと雪さんが立っていた。
目を瞬かせて。
「――あ、あのね、雪さん!」
急いで上体を起こしながら、ほぼ叫ぶような声が出る。
抱き合っている私たちを見て、雪さんはどう思ったか。
その表情からは読み取れないものの、絶対に誤解しているに違いない。
「ひとりじゃお風呂に行けないから祐希のことを呼んで、お風呂に入って、あ、ひとりでだよ? それからまたここまで運んでもらって包帯巻き直してもらって、そしたら急にパッと電気が消えちゃって。停電だったのかな? そ、それからなにか明かりがほしくてスマホを取ろうとしたの。だけどね、ほら、私こんな足だから躓いて転んで。あんなことになったのは祐希が私を支えようとしたからなの。ほんと、それだけなの」
自分でもよく回る舌だと感心してしまった。
驚くほどの早口。
やましいことはなにもしていないと言いたかった。
祐希にドキドキしたことも隠しておきたかった。
別の意味で、今も胸は早鐘だ。