SaltyTriangle*
大皿に大量に積み上げられた唐揚げをつまみながら、他愛ない話しに花を咲かせる。
楓が相変わらず女子に人気だとか、私は相変わらず男っ気がないとか、今日やらかして雑用係にされたことも。
あとは、葵に彼女ができたとか(これが1番ショッキングで掘り下げたい話題だった)。
小学生のくせに随分ませてる。
私が小学生の時なんて………あ、今と対して変わんねーや。
まぁでも楓が女子に告白されだしたのも小学生高学年からだし、そう考えると私達の代も“ませてた”のかもしれない。
「そういえば、転入生来るんでしょ?a組に、明日。」
話の流れに乗ってなんとなく言ってみた。
そう、青峰高校から来る頭脳明晰の美女。
楓の反応は案外鈍く、直後は首を傾げてしばらく考えていた。
そしてようやく、「ああ!」と顔を上げる。
「そういや担任がそんなこと言ってた。」
どうやら興味がなかったらしい。
さすがとしか言いようがない。
この時期の転入生、しかも女子。
興味を持たない男子がいるだろうか?
「てか、なんであずがそのこと知ってんの?」
楓は箸を片手にまた首を傾げている。
そうそう、それから。
楓は私のことをたまに“あず”と呼ぶ。
その使い分けの法則は、未だにわからない。
「瀬戸情報〜。何を隠そう、この話してて担任に怒られたんだもん。」
「あー、瀬戸さんか。あの人情報網すげーもんな。」
「多分、a組の楓すら知らない事教えてあげようか?その子青峰高校の学年首席で、めっちゃ美人らしいよ。」
私の言葉に、さすがの楓も目を丸くした。
同じく話を聞いていた葵もお母さんも、えらい驚いている。
「青峰高校!?」
「ってだけでもすごいのに、学年首席!?」
「しかも美人って、その人めちゃくちゃ完璧じゃん。実家は金持ちとかだったら、妬ましいレベルだよね。」