嘘つき天使へ、愛をこめて
「……本気か、雅」
そこへ、大翔さんではない声が静かに響いて俺は振り返った。
「……お前ら、聞いてたのか」
いつの間にか見舞いに来たらしい柊真を筆頭にした幹部メンバーたちが、揃って複雑そうな顔で立っていた。
恐らくその顔からして、俺の話を聞いていたんだろう。
「もちろん、本気だ。お前らやガキ共には申し訳ないとは思う。でも俺は……」
「申し訳ないとか、いらねえ」
「……柊真」
柊真は病室へ入ってくると、俺の真正面に立ち、いつになく真剣な顔で見据えた。
「どうしてお前は、いつもそうやって一人で抱えこもうとする?俺たちはそんなに信用ならねえか。俺たちがサリちゃんのことを大切に思ってないとでも思ってんのか」
何言ってんだ、こいつ。
「誰より信用してるに決まってるだろ」
「なら頼れ。俺たち家族に頼れ。いいか、サリちゃんだって家族なんだ。もうとっくに、俺たちの家族なんだよ」
「そうだよ、総長!ね、れいたん!」
「うん、家族。総長も、俺も……ここにいる全員が家族で、仲間」
唯織も玲汰も柊真に並んで頷く。
櫂は何も言わなかったが、同じ思いで来てくれたのだというのは伝わってきた。