別れたいのに愛おしい~冷徹御曹司の揺るぎない独占愛~
「奏人が情報共有って言ってだいたいのメールの宛先に私を入れるから、自然と増えたんだ」
「へえ、フォローする方としては情報共有してくれるのは助かるね」
「うん」
私が頷くと、梓は一度回りを見回して近くに人がいないことを確認してから、小声を出した。
「滝島課長からの嫌がらせ大丈夫?」
「うん、今のところは。なんで?」
「昨日、うちの室長のところに来て、奏人君の文句を言ってたから。相当意識してるみたいよ、昼に詳しく話すわ」
「う、うん……」
私は動揺しながら、壁にかかった時計に目を向ける。
時刻は十二時五分前。そろそろお昼休みになるところだった。
一度自分の部署に戻ると言う梓を見送り、私も外に出る準備をする。
それにしても滝島課長が他部署のトップに奏人の文句を言っているなんて……陰険すぎる。
「へえ、フォローする方としては情報共有してくれるのは助かるね」
「うん」
私が頷くと、梓は一度回りを見回して近くに人がいないことを確認してから、小声を出した。
「滝島課長からの嫌がらせ大丈夫?」
「うん、今のところは。なんで?」
「昨日、うちの室長のところに来て、奏人君の文句を言ってたから。相当意識してるみたいよ、昼に詳しく話すわ」
「う、うん……」
私は動揺しながら、壁にかかった時計に目を向ける。
時刻は十二時五分前。そろそろお昼休みになるところだった。
一度自分の部署に戻ると言う梓を見送り、私も外に出る準備をする。
それにしても滝島課長が他部署のトップに奏人の文句を言っているなんて……陰険すぎる。