ポイントカードはお持ちですか?
その週末は、そもそも〈週末〉がどこからどこまでを指すのか、まずそこからずっと悩んでいた。
携帯で「週末とは?」とバカみたいな検索までした結果、やはり金曜日から日曜日までと幅があって、私の求める答えは得られなかった(当たり前だ)。
金曜日は仕事をしながらもついつい風見さんと伊月君を観察してしまった。
風見さんは黄色いチェックのスカートにブラウンのざっくりしたセーターを合わせていて、とてもかわいらしかった。
けれど、彼女はいつも女の子らしい格好をしているので、それが勝負服かどうかの判断はできない。
伊月君の方はさらに不明だ。
服はいつものように作業着だけど、着替えてから出かけるかもしれないので読めない。
まさかそのままデートすることはないだろう。
山を越えて仕事が落ち着いてしまったから、余計なことを考える時間はいくらでもある。
当然残業の必要はない。
私が帰り支度を終えても伊月君は当たり前のように残っていた。
それでも短時間で切り上げて帰るかもしれない。
まさか「あれ?デートじゃないの?」と聞くわけにもいかない。
結局私にできることは、すごすごと帰ることだけ。
必要ないのに土日に出勤するわけにいかないし、もし行って伊月君がいなければどうせモヤモヤするのだ。
だから気を紛らわせるためにあらゆることをやった。
おかげで部屋は片づき、普段おろそかにしがちな洗濯機の排水口や初めて掃除機のホースまでピカピカにしてしまった。
怪我の功名?
部屋は心を移す鏡だと言うけれど、今回に限っては違うようだ。