雪の日に祝福を…。
  


 いつになく真剣な表情に素直に頷くことにした。


「月依さんどんな結果になっても大丈夫だよね?」


「ええ。受け入れる。2人なら大丈夫よ。」


「そうだよね。月依さん・・・・・・
(好きだよ。俺には、あなただけ・・・・・・。)」


 両頬を押さえて切なくなるほどに見つめる。


「心配なのね。平気よ。」


 抱きしめて励ます。


「うん・・・・・・
(ごめん。ごめんね…月依さんを棄てたアイツにならないって決めてたのに。独りにしてごめんね。)」


「もう、甘えん坊ね。」


 強く抱き返されてくすりと笑う。


「そろそろ、寝ましょう。」


「月依・・・・・・」


「ん・・・・・・どうしたの?最近誘っても上の空だったのに。」


「今夜は、シたい。」


「いいわよ。でも、ペースを速めないでね。」


「うん。
(あと何回・・・・・・この肌に触れられるだろう。いつか他のモノのになった時祝福出来るだろうか・・・・・・。)」


 いつものように肌に唇を落としながら惜しむように触れた。


 》 》


 未来は、残酷な結果をもたらした。
 それでも想いだけが降り積もる。

 あの声にあの肌に触れたい。


  
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