夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

バタバタしている気配が気になり、私は席を立つと扉を開けて廊下を見渡した。
すると、白衣をまとった何人かの医療施設の人物の中に見慣れた姿。


「!…ホノカさん、何かあったんですか?」

「!……シュウさん!」

私が名前を呼ぶと、茶髪のショートカットの女性が振り向き駆け寄ってくる。
私の妻の、ホノカさんだ。

ホノカさんはこの医療施設の医師。
ミライを産んで暫くは休んでいたが、元々優秀だった彼女は二年程前からまたここで働いている。


「誰か怪我人でも?」

私はホノカさんに尋ねながらもう一度辺りを見渡す。
医師の人数が普通より多い。
余程の大怪我なのかと気にかかる。

すると…。


「いえ、それがまだよく分からなくて…。」

「?…よく分からない?」

珍しい彼女の発言に私は顔をしかめた。
< 215 / 355 >

この作品をシェア

pagetop