夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
……
………。
おかしいとは思ってた。
白金バッジのヴァロンが、毎日の様に私の傍に居てくれる事。
だから、聞いちゃった。
ヴァロンが私の傍を唯一離れる時…。
ホノカさんが私の経過を診に来てくれる検査の時に、彼女に聞いた。
私が倒れた日のヴァロンとマスターさんのやり取り。
私の事を心配してくれていたマスターさんが、ヴァロンのお仕事を全てキャンセルして暫くの休暇を言い渡した事。
マスターさんの気持ち、すごく嬉しかった。
私にわざわざ会いに来てくれて、”もっとヴァロンに甘えなさい”って言ってくれた時も、心が暖かくなった。
マスターさんのお陰で私はもう一度、ヴァロンちゃんと長期任務の事を話そうって思えたの。
……そして。
ヴァロンが一言、”行きたい”と言えば……。
次は笑顔で彼を送り出そうと決めていた。