夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
だってヴァロンはいつも私の為に必死になってくれた。
私は知ってるよ?
本当は不器用で、プライベートの事になると実はあんまり自分に自信がなくて…。
すぐ照れるヴァロン。
そんな彼が、私が安心出来る様にたくさんの愛を伝えようとしてくれている事。
その姿が堪らなく嬉しくて、可愛くて、大好きなの。
そんなヴァロンに、私は最初に長期任務の話をされた時…酷い事を言った。
リディアさんへの嫉妬、初めての妊娠の不安、ヴァロンと離れる孤独が重なって…。
どうしようもない恐怖から感情を抑える事が出来なくなってしまった。
酷い事を言った罪悪感と後悔。
”もしかしたら、ヴァロンは今赤ちゃんの事を喜んでくれないかも知れない…。”という思い。
忙しい時期に負担に思われたくなくて、布団の中に閉じ籠ったあの夜も、ヴァロンは私に怒ったりしなかった。