ホテル王と偽りマリアージュ
自分の言いたいことだけ一方的に言い放ち、一哉が息をのんでいる気配を感じながら、私は超乱暴に電話を切った。
ニューヨークとの繋がりを断った携帯が、コロンと手から零れ落ちる。
「はは……」
心臓が、爆音を放ってフル回転しているのがわかる。
身体中至る所で、血管が脈動するのを感じるくらい緊張していたことを、今更ながら自覚する。
小さく乾いた笑い声を漏らした瞬間、緊張の糸がプチッと音を立てて切れたような気がした。
そのまま力を失い、ゴロンとベッドに仰向けで横たわる。
「はは。……言った~」
まだ鼓動は速いし、興奮が治まりきらない。
ドキドキと波打つ胸が、時々きゅんと疼くのを感じながら、私はお腹の底から太く長い息を吐いた。
完全に私の迫力にのまれて、声を挟むことも出来なかった一哉に、痛快に近い満足感を覚えていた。
言いたいことはちゃんと言った。
伝えたい気持ちは曝け出した。
それでも一哉が契約を見直すって言うなら、勝手にすればいい。
私はただ、一哉に宣言した通り、契約外恋愛を断行する。
ホテル王だろうが御曹司だろうが、その親族だろうが、私の心の向きを勝手に変えるなんて、させやしない。
「揺れない。絶対」
自分を勇気付けるように、私は一言、決意の言葉を口にした。
ニューヨークとの繋がりを断った携帯が、コロンと手から零れ落ちる。
「はは……」
心臓が、爆音を放ってフル回転しているのがわかる。
身体中至る所で、血管が脈動するのを感じるくらい緊張していたことを、今更ながら自覚する。
小さく乾いた笑い声を漏らした瞬間、緊張の糸がプチッと音を立てて切れたような気がした。
そのまま力を失い、ゴロンとベッドに仰向けで横たわる。
「はは。……言った~」
まだ鼓動は速いし、興奮が治まりきらない。
ドキドキと波打つ胸が、時々きゅんと疼くのを感じながら、私はお腹の底から太く長い息を吐いた。
完全に私の迫力にのまれて、声を挟むことも出来なかった一哉に、痛快に近い満足感を覚えていた。
言いたいことはちゃんと言った。
伝えたい気持ちは曝け出した。
それでも一哉が契約を見直すって言うなら、勝手にすればいい。
私はただ、一哉に宣言した通り、契約外恋愛を断行する。
ホテル王だろうが御曹司だろうが、その親族だろうが、私の心の向きを勝手に変えるなんて、させやしない。
「揺れない。絶対」
自分を勇気付けるように、私は一言、決意の言葉を口にした。