ホテル王と偽りマリアージュ
実際に向かい合っている時に表情や声から感じ取れることはあっても、一哉の親族から他の親族の私への評価を聞くのは初めてだ。
それはそれでさすがに気になる。
聞かない方がいい評価もあるだろうけど、要さんの言い方からは、聞いてもそれほど傷付かないことは予想出来た。
「皆藤の嫡男の嫁が美人でもなんでもない一般庶民とか。陰でどれだけ酷く言われてるかと思いきや、意外と君って好評価だ。媚びない。芯が強そう。素直で真面目」
上目遣いでニヤッと笑われて、一瞬ドキッとした。
「そ、そうですか。ありがとうございます」
どうせ一哉との契約は一年で終わる。
無理に彼の親族から好かれる必要はないし、気負わなくていい。
親族の間でも割と開き直っていたのが功を奏したようだ。
少なくとも、嫌われるよりは嬉しいに決まってる。
「だから却って不自然だと思った。超玉の輿。シンデレラストーリーのヒロインなんて言われ方する庶民が、皆藤の親族の前で、なんでそんな自然体でいられるんだろう。普通、気に入られようとして取り入るだろうにってね」
一瞬の喜びに、呆気なく水を差される。
彼の声のトーンにギクッと震えてしまった指を、まっすぐ見つめられてるのがわかる。
「……なんかこの結婚、臭うな。ねえ。君たちって本当に愛し合って結婚したの?」
それはそれでさすがに気になる。
聞かない方がいい評価もあるだろうけど、要さんの言い方からは、聞いてもそれほど傷付かないことは予想出来た。
「皆藤の嫡男の嫁が美人でもなんでもない一般庶民とか。陰でどれだけ酷く言われてるかと思いきや、意外と君って好評価だ。媚びない。芯が強そう。素直で真面目」
上目遣いでニヤッと笑われて、一瞬ドキッとした。
「そ、そうですか。ありがとうございます」
どうせ一哉との契約は一年で終わる。
無理に彼の親族から好かれる必要はないし、気負わなくていい。
親族の間でも割と開き直っていたのが功を奏したようだ。
少なくとも、嫌われるよりは嬉しいに決まってる。
「だから却って不自然だと思った。超玉の輿。シンデレラストーリーのヒロインなんて言われ方する庶民が、皆藤の親族の前で、なんでそんな自然体でいられるんだろう。普通、気に入られようとして取り入るだろうにってね」
一瞬の喜びに、呆気なく水を差される。
彼の声のトーンにギクッと震えてしまった指を、まっすぐ見つめられてるのがわかる。
「……なんかこの結婚、臭うな。ねえ。君たちって本当に愛し合って結婚したの?」