女の子として見てください!
定時に仕事を終えると、署員玄関で待ち合わせをして、一緒に駅まで向かう。
久しぶりにふたりきりでいられることにドキドキして忘れていたけど、歩いている途中でふと思い出した。
「あのー、翔さんって官舎住まいでしたっけ?」
独身の署員は、官舎に割り振られることが多い。
私は実家が近くにあるから官舎住まいではないけど。
すると翔さんは。
「いや、俺は実家住まい」
と衝撃発言。
だって、衝撃でしょ?これから家に行くっていうのに……
「お、お母様になんとあいさつをすれば……そして手土産の用意がなにもないのですが……」
わたわたと慌てふためきながらそう言う私を、翔さんは「はあ?」と言って見ながら、眉間にシワを寄せる。
「家族がいるところに、突然部下の女性を連れていくわけないだろ」
「え? じゃあ……」
「実家住まいだけど、実質ひとり暮らしみたいなもんだよ。母親は仕事で海外行ったきりだし、弟は県外で仕事してるし」
「……お父さんは?」
「俺が小学生の時に離婚してる」
翔さんはなんてことないように淡々とそう答えるけど。
寂しかったことだってあったんだろうな。
ていうかお父さんとお母さん、離婚してること知らなかった。そりゃあ、私が翔さんのことなんでも知ってるわけないけど。
でも私、翔さんのことで知らないこと、当たり前だけどまだまだたくさんあるんだろうなぁ。
久しぶりにふたりきりでいられることにドキドキして忘れていたけど、歩いている途中でふと思い出した。
「あのー、翔さんって官舎住まいでしたっけ?」
独身の署員は、官舎に割り振られることが多い。
私は実家が近くにあるから官舎住まいではないけど。
すると翔さんは。
「いや、俺は実家住まい」
と衝撃発言。
だって、衝撃でしょ?これから家に行くっていうのに……
「お、お母様になんとあいさつをすれば……そして手土産の用意がなにもないのですが……」
わたわたと慌てふためきながらそう言う私を、翔さんは「はあ?」と言って見ながら、眉間にシワを寄せる。
「家族がいるところに、突然部下の女性を連れていくわけないだろ」
「え? じゃあ……」
「実家住まいだけど、実質ひとり暮らしみたいなもんだよ。母親は仕事で海外行ったきりだし、弟は県外で仕事してるし」
「……お父さんは?」
「俺が小学生の時に離婚してる」
翔さんはなんてことないように淡々とそう答えるけど。
寂しかったことだってあったんだろうな。
ていうかお父さんとお母さん、離婚してること知らなかった。そりゃあ、私が翔さんのことなんでも知ってるわけないけど。
でも私、翔さんのことで知らないこと、当たり前だけどまだまだたくさんあるんだろうなぁ。