女の子として見てください!
「ほんと?」

恐る恐るそう聞くと、


「ほんとに決まってるだろ」

と、翔さんは笑いながら答えてくれた。


そうか。気にすることなかったんだ。私はただただ、ありのままの自分でいれば良かったんだ。不思議。ありのままの自分を好きになってもらわなきゃ意味がない!ってずっと思ってたのに。翔さんと好きになってからもずっとそう思っていたのに。いざお付き合いが始まると、まるで自分をごまかすような行動を取ってしまうなんて。

これが本気の恋、ってことなのかな。
いろいろ悩んで、不安になったり苦しくなったりもするけど、それはきっと、苦しいだけじゃない。



そして、その後デザートをおいしく完食すると。


「さて」

翔さんが口角を上げて口を開く。
あれ? さっきまでのやさしい笑みより、やや意地悪げな表情に見えますが……?


「この後は、俺の家、でいいんだよな?」

翔さんは意地悪げな表情でさらにニッコリと笑ってそう聞いてきた。


「え、あっ、あのっ」

「ああ、そういうことはまだダメ? 別に無理強いはしないけど。でも、家に行くのはいいよな? もう少し一緒にいたいし」

「~~っ」

私は急激に熱くなった顔を、ブンブンと縦に振った。


「急に無口になるなよ。それじゃ、俺はどっちの行動を取ったらいいのかわからない」

翔さんの言葉に、私は意味がわからなくて、ちょっと冷静になり、「どっちの行動って?」と返すことができた。
すると翔さんは。


「していいの? まだダメなの?」

冷静を取り戻したはずの私は、また顔が、いや全身がカッと熱を取り戻した。


……でも、無口になるんじゃなくて、ちゃんと自分の気持ちを言わなきゃ。
大丈夫、翔さんはありのままの私をちゃんと好きでいてくれるんだから、私はありのままの自分の気持ちを伝えればいい――……。


「……っです」

「ん?」


「……し、っていぃ、です……っ」



私の顔は、おそらく本日最大で真っ赤になっているだろう。

だけど、勇気を出して翔さんの顔を見上げると、彼がニッコリ笑ってくれていて、私はそれだけで幸せな気分になった。
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