女の子として見てください!
「オ、オイ! 葉子!
……すみません、松城さん。アイツが失礼なことを……」

葉子ちゃんが私のあいさつを無視したことを言っているのだろう。光太郎君が私にそう謝った。


「全然いいんだよ。光太郎君が謝ることでもないよ。それより、葉子ちゃんのこと送ってってあげなくて大丈夫?」

「まだ十九時前だし大丈夫でしょ。それにアイツ、おせっかいなことするとすぐ怒るし。
……昔はあんな感じじゃなかったんだけどなぁ。いつもニコニコして明るくてさ。
だんだん笑うことが少なくなってきて、最近は笑顔を見たことがない。話しかけても今みたいに機嫌悪そうにしててさ」

確かに、葉子ちゃんはずっと眉間にシワを寄せて機嫌が悪そうだった。

最近ずっとそんな様子ってことか。


「葉子ちゃんになにかあるようだったら、ぜひ相談に乗ってあげてね。もちろん、なにかあれば私に言ってくれても全然構わないから」

「松城さん、ありがとうございます」

そんな会話をしながら、私たちはいっしょに駅まで向かった。



私たちを見つめている視線に、気づくことなく――……。
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