女の子として見てください!
「……急用」

「え?」

「昨日LINEで言ってた急用って、あの高校生と仲良くデートすることだったのか?」


ドキッ……と心臓が跳ねた。

昨日、光太郎君といっしょにいるところ見られてたの?

喫茶店から駅までいっしょに歩いてたし、見られててもおかしくないけど……。でもあれは……。


「デ、デートとかじゃないですよっ。急に誘われて、もちろん断ったんですけど、でも昨日しか空いてないからって言われて」

「ふうん。その割にはずいぶん楽しそうだったな。まあ、俺には関係ないけど」

「なっ……」


関係、ないって……。

そりゃあ、関係ないだろうけど。翔さんにとって、私が誰と過ごしていたって……。


でも……



そんな言い方……。




すると、「おはよう」、「おはようございまーす」と、課長と飯尾君がいっしょに出勤してきた。

もう、翔さんとこの話はできない。


私はゆっくりと翔さんのデスクから離れた……。
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