エリート専務の献身愛
「浅見さんの手は、やっぱり誰かを守る力があると思います」
家柄とか肩書きとか関係なく、きっと、この手で他人を守ろうとしてくれる人だ。
だって、この体温にこんなにも安心させられる。
「オレが初めて知った瑠依は、仕事もパッとしなくて自己主張も弱そうで、目に余るほどだった。同時に、承認欲求が強いのもわかった」
「だから、私を認めてくれるような言動をしてくれたんですか」
初めから私の欲しいものがわかっていて、意識的にそうしてくれたんだ。
そう思うと、少し悲しくなった。でも、それよりも、簡単に見抜かれていたことに苦笑した。
すると、あっという間に今度は私の手を浅見さんが包み込む。
「オレは、お世辞で人を褒めるほど優しい人間じゃない。本当に頑張ってると思ったから、瑠依を応援しただけ」
クイと手前に引かれ、バランスを崩す。そのまま、私が押し倒す体勢になってしまった。
浅見さんは、動転した私を下から見上げる。
「そうして気づけば、瑠依の側に居たくなった。それだけだよ」
「……きっと、もっと頑張っている人だっているのに?」
「確かにね。でも、こればかりは言葉じゃ説明できないよ。オレの全部が、瑠依がいいって言ってる」
後頭部に回された手に誘導されて、まるで私からキスを落とすようだった。
いや、もしかしたら本当に、自ら口づけたかもしれない。
そっと唇を離し、伏せていた瞼を押し上げる。
「あ、あの、そういえば私、手土産を……ン」
少し強引に頭を引き寄せられ、もう一度唇を重ね合わせる。啄むようなキスを何度か繰り返されたのち、囁かれた。
「オレの口は、こっちがいいって言ってる」
そのあとは、お互いの温もりを求め合い、シーツの波に飲み込まれる。
想像以上に、深く堕ちていく感覚に、甘い息苦しさを感じながら。
「……瑠依。ありがとう」
初めての感覚に怖さを一切感じなかったのは、ずっと指を絡ませ、繋がっていたからだ。
この手を握っていられたら、きっとなんでも大丈夫。
家柄とか肩書きとか関係なく、きっと、この手で他人を守ろうとしてくれる人だ。
だって、この体温にこんなにも安心させられる。
「オレが初めて知った瑠依は、仕事もパッとしなくて自己主張も弱そうで、目に余るほどだった。同時に、承認欲求が強いのもわかった」
「だから、私を認めてくれるような言動をしてくれたんですか」
初めから私の欲しいものがわかっていて、意識的にそうしてくれたんだ。
そう思うと、少し悲しくなった。でも、それよりも、簡単に見抜かれていたことに苦笑した。
すると、あっという間に今度は私の手を浅見さんが包み込む。
「オレは、お世辞で人を褒めるほど優しい人間じゃない。本当に頑張ってると思ったから、瑠依を応援しただけ」
クイと手前に引かれ、バランスを崩す。そのまま、私が押し倒す体勢になってしまった。
浅見さんは、動転した私を下から見上げる。
「そうして気づけば、瑠依の側に居たくなった。それだけだよ」
「……きっと、もっと頑張っている人だっているのに?」
「確かにね。でも、こればかりは言葉じゃ説明できないよ。オレの全部が、瑠依がいいって言ってる」
後頭部に回された手に誘導されて、まるで私からキスを落とすようだった。
いや、もしかしたら本当に、自ら口づけたかもしれない。
そっと唇を離し、伏せていた瞼を押し上げる。
「あ、あの、そういえば私、手土産を……ン」
少し強引に頭を引き寄せられ、もう一度唇を重ね合わせる。啄むようなキスを何度か繰り返されたのち、囁かれた。
「オレの口は、こっちがいいって言ってる」
そのあとは、お互いの温もりを求め合い、シーツの波に飲み込まれる。
想像以上に、深く堕ちていく感覚に、甘い息苦しさを感じながら。
「……瑠依。ありがとう」
初めての感覚に怖さを一切感じなかったのは、ずっと指を絡ませ、繋がっていたからだ。
この手を握っていられたら、きっとなんでも大丈夫。