エリート専務の献身愛

結局、今回も私が聞き役に徹した。由人くんは、話し終えてスッキリしたのか清々しい顔で布団に入る。

「瑠依は寝ないの?」

 掛け布団を引っ張りながら言われ、苦笑いを浮かべる。

「ちょっと仕事で思い出したことあるから。確認したらすぐ寝るよ」

 私はノートパソコンを弄りながら答える。
 要領悪いのがいけないんだけれど、話を終始聞いていたら仕事の確認するタイミングがなくて寝る直前になってしまった。

 週末は、由人くんが泊まりに来ることが多い。
 そのために早めに仕事を切り上げて、ちょっとだけ持ち帰る。

 いつもは翌朝由人くんより早く起きて終わらせてしまうんだけれど、今日は本当にすぐ終わるものだと思ったから。

「よし。終わったよー。……由人くん?」

 時計を見ると十分も経っていない。なのに、振り返ったらもう寝息を立てているなんて。

 ……確かにわかってはいたけれど。
一緒にいる時に仕事をするといい顔はしないっていうのは。

私は「はぁ」と小さな溜息を吐き、パソコンをパタンと閉じる。

由人くんの寝顔を見て反省しつつ、明日は仲良くできるますようにと願って隣に潜り込んだ。
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