エリート専務の献身愛
「はい。城戸です」
声も余所行きのワントーン高め。
頭の中はオフの状態だったから、慌てて仕事モードに切り替える。
『あ、瑠依。今、時間ある?』
「……え? あの」
明らかに向こうはこっちのことをわかっている。
だけど、私は携帯に登録もしてないし、そんな相手に下の名前を呼び捨てされるなんていったい誰が……と眉を顰めた。
が、すぐに答えが弾き出される。
「えっ……。も、もしかして、あさみさんですか?」
しどろもどろになって受け答えすると、呆気に取られたような声で返された。
『そうだよ。なんでそんなに驚いているの?』
「あ、いえ。知らない番号だったもので……」
『知らないって、今日教えたよね?』
「す、すみません。まさか本当に電話が来ると思ってなくて」
いや、結構強引だったから、『もしかして』くらいには思っていたけれど、今はそんなこと忘れていたし、なによりこんなに早く電話が来るとまでは想像していなかった。
いつの間にかソファの上で正座をし、電話に集中する。
彼は、怒るでも笑うでもなく、真剣な声色で言う。
『必要ないなら初めから聞いたりしないよ。電話したいから聞いたんだ』
ここまでストレートに必要とされたことなんかない。
照れるのと恥ずかしいのとで返答に困る。
ただの気まぐれとかナンパ目的とか、そんなネガティブな思考も過ったけれど、それ以上にときめいている自分がいた。
『ところで、今日なにしてる? 仕事は休みだよね?』
「今日?……は、えーと、特には……」
『それはラッキーだな。じゃあ、これから一緒にランチどう?』
声も余所行きのワントーン高め。
頭の中はオフの状態だったから、慌てて仕事モードに切り替える。
『あ、瑠依。今、時間ある?』
「……え? あの」
明らかに向こうはこっちのことをわかっている。
だけど、私は携帯に登録もしてないし、そんな相手に下の名前を呼び捨てされるなんていったい誰が……と眉を顰めた。
が、すぐに答えが弾き出される。
「えっ……。も、もしかして、あさみさんですか?」
しどろもどろになって受け答えすると、呆気に取られたような声で返された。
『そうだよ。なんでそんなに驚いているの?』
「あ、いえ。知らない番号だったもので……」
『知らないって、今日教えたよね?』
「す、すみません。まさか本当に電話が来ると思ってなくて」
いや、結構強引だったから、『もしかして』くらいには思っていたけれど、今はそんなこと忘れていたし、なによりこんなに早く電話が来るとまでは想像していなかった。
いつの間にかソファの上で正座をし、電話に集中する。
彼は、怒るでも笑うでもなく、真剣な声色で言う。
『必要ないなら初めから聞いたりしないよ。電話したいから聞いたんだ』
ここまでストレートに必要とされたことなんかない。
照れるのと恥ずかしいのとで返答に困る。
ただの気まぐれとかナンパ目的とか、そんなネガティブな思考も過ったけれど、それ以上にときめいている自分がいた。
『ところで、今日なにしてる? 仕事は休みだよね?』
「今日?……は、えーと、特には……」
『それはラッキーだな。じゃあ、これから一緒にランチどう?』