エリート専務の献身愛
「休みの日は、会社じゃなくて自宅で仕事するのが普通?」
「私は大体そうするようにしてます。会社じゃなきゃできないことは終わらせて、持ち帰れるものは家で。本当はすべて会社で終わらせられたらいいんですけどね」
「そう。ほかの社員もそんな感じ? 先輩とか上司とかは?」
「先輩も、たまに出社しています。上司は……ほとんど休日は出てこないかな」
先輩や部長を思い出し、宙を見つめて答える。
「ふーん。じゃあ上司なんかが休日に姿見せたら、目立って仕方ないね。みんな仕事しづらくなるんじゃない?」
「でも、うちの上司は威圧感とかないですよ。あっ。その、影が薄いとか悪い意味じゃなく! 優しいっていう意味で!」
「ははっ。オレに必死に弁解しなくても」
浅見さんは顔を横に向け、けらけらと笑った。
その後も、仕事の話からなんてことのない話をしながらランチを共にする。
もうそろそろ浅見さんが先に食べ終えるかなといったとき、彼の携帯が短く音を上げた。
浅見さんは瞬時に表情を引き締め、携帯をチェックする。どうやらメールだったようだけれど、特に返信する様子は見られない。
彼は最後のひとかけらを口に放り込み、カサッと包み紙をテーブルに置いた。
「そろそろ行かなきゃ」
「お忙しそうですね。もう頑張っているとは思いますけれど……頑張ってください」
立ち上がった浅見さんに続いて、自分も食べかけのサンドイッチを置いて立ち上がる。彼の横顔に言うと、少しの間を開け、微笑み掛けられた。
「瑠依に言われたら、どんなに疲れていても頑張れるな」
一瞬、どこか元気のない笑顔に感じた。けれど、すぐに背を向けられたから本当にそんな表情だったかわからない。
「お邪魔しました。瑠依も頑張って」
私の直感が当たっていたのなら、よほど仕事が大変なのだろう。
そう思いながら、玄関で浅見さんを見送った。
「私は大体そうするようにしてます。会社じゃなきゃできないことは終わらせて、持ち帰れるものは家で。本当はすべて会社で終わらせられたらいいんですけどね」
「そう。ほかの社員もそんな感じ? 先輩とか上司とかは?」
「先輩も、たまに出社しています。上司は……ほとんど休日は出てこないかな」
先輩や部長を思い出し、宙を見つめて答える。
「ふーん。じゃあ上司なんかが休日に姿見せたら、目立って仕方ないね。みんな仕事しづらくなるんじゃない?」
「でも、うちの上司は威圧感とかないですよ。あっ。その、影が薄いとか悪い意味じゃなく! 優しいっていう意味で!」
「ははっ。オレに必死に弁解しなくても」
浅見さんは顔を横に向け、けらけらと笑った。
その後も、仕事の話からなんてことのない話をしながらランチを共にする。
もうそろそろ浅見さんが先に食べ終えるかなといったとき、彼の携帯が短く音を上げた。
浅見さんは瞬時に表情を引き締め、携帯をチェックする。どうやらメールだったようだけれど、特に返信する様子は見られない。
彼は最後のひとかけらを口に放り込み、カサッと包み紙をテーブルに置いた。
「そろそろ行かなきゃ」
「お忙しそうですね。もう頑張っているとは思いますけれど……頑張ってください」
立ち上がった浅見さんに続いて、自分も食べかけのサンドイッチを置いて立ち上がる。彼の横顔に言うと、少しの間を開け、微笑み掛けられた。
「瑠依に言われたら、どんなに疲れていても頑張れるな」
一瞬、どこか元気のない笑顔に感じた。けれど、すぐに背を向けられたから本当にそんな表情だったかわからない。
「お邪魔しました。瑠依も頑張って」
私の直感が当たっていたのなら、よほど仕事が大変なのだろう。
そう思いながら、玄関で浅見さんを見送った。