人事部の女神さまの憂いは続く

「やだ、まだ飲みたい」

不貞腐れながら横にいる波木社長の膝に手を置いてお願いをすると

「お前!」と言いながら藤木さんが近づいて来た。

「藤木、こわい上司は嫌われるよ~」

なんて波木社長が茶化しているけど、完全に無視してる。私の横に立ったかと思うと脇の下に両手をいれられて、すぽっと立たされる。いきなりの行動に身体がついていかず、ふらついてしまうと

「ほら、酔ってるだろ」

すかさず突っ込まれる。

だけど、さっきからイライラがピークに来ている私は、憮然と見上げることしかできない。

そんな様子をニヤニヤしながら見ていた波木社長が

「藤木、そんな心配しなくても大丈夫だよ。俺が責任もって送ってくし。だからお前はいつも通り、女の子と帰っていいよ」

私の左手を撫でながら視線を、さっきまで藤木さんに絡みついていた女の人に向けている。

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