人事部の女神さまの憂いは続く

あー、ニシユリどうしよう。

そう思いながら、山本に責任転嫁したくなる。だけど

「そういうのも、かわいいねー。やっぱ、超タイプ」

真人さんの声を聞いたら、いてもたってもいられなくって。

「おい、ニシユリ。お前、いい加減にしろよ!もう飲むな」

そう注意しても一向にニシユリの視線が俺に向けられることはない。その上

「やだ、まだ飲みたい」

なんて真人さんにくっついてるのを見ると、イラッとして思わずニシユリに近づいていっていた。

「藤木、こわい上司は嫌われるよ~」

なんて茶化してくる真人さんなんて無視だ。

真人さんから引き離すようにニシユリを立ち上がらせると、案の定ふらついてる。基本酒に強いくせに、ワインだと酔っぱらうからこれ以上飲ませるわけにはいかない。

「ほら、酔ってるだろ」

突っ込んでも、不機嫌に見上げるだけのニシユリ。
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