人事部の女神さまの憂いは続く

そこに立花さんも戻ってきて

「ふじっきー、かなり動揺してたなー」

なんてさっきまでのテンションから一転、のんきに言っている。

「そうそう。侑里、だって。侑里」

ぷぷっと吹き出す香織さんに乗っかるように

「侑里のこと、すげー大事で甘やかしたい」

藤木さんの声真似をし始める立花さん。全然似てなくて

「似てないですよ」

と突っ込むと

「いやいや、クソみたいなことも言ってたけど、俺ちょっと感動したんだよ。あの、ふじっきーがって」

まともなコメントがかえってくる。恥ずかしくなって俯いていると

「まぁ、口だけ男じゃなければね」

やっぱり手厳しい香織さん。

「だねー。まぁ、腹減ったし朝飯食おうよ」

言いながら、しゃがみこんでいた私の腕を引いて立ち上がらせてくれた。

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