人事部の女神さまの憂いは続く

立花さんお手製のブランチをいただいた後は

「宿泊代として、掃除してって~」

という香織さんに従って、いちゃついているご夫婦を視界に入れないようにしながら、休む間もなく掃除に励んだ。

最後にキッチンのお掃除を終えたところで、

「おつかれ~」

と香織さんがビールを取り出してくれる。ソファーを見ると、既に立花さんは飲んでいる様子。それに安心して
「いただきます」と言うと

「ニシユリも、こっちきて飲もうぜ~」

陽気な声が響く。

「あ、夕飯どうしましょう。すっかりお世話になってるんで、今日こそ、なんか材料かってきてつくりますよ」

そう言うと

「あ、大丈夫、ニシユリの料理とか期待できなさそうだし。めんどくさいからデリバリー頼んだ~」

ほろ酔いの立花さんが言っている。
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