人事部の女神さまの憂いは続く

リビングの方に意識を向けると

「廊下でヤリはじめないよな」

「えー、でもあの女タラシがどんな抱き方するのか、ちょっと興味あるかも」

「香織、俺じゃ満足できてないってこと?」

「そんなことないけどさー」

なんて際どい会話が繰り広げられていた。藤木さんにもばっちり聞こえていたようで

「あいつら・・・。とりあえず行くか」

と言って立ち上がらせてくれて、手を握ったまま二人のまつリビングに向かった。


テーブルの上には、さっき藤木さんがもってきたであろうご馳走がのっていて

「思ったより早かったねー」

なんてご機嫌な立花さんの声が聞こえる。その横にぴったりとくっついている香織さんには

「ゆり、よかったの?“最低ゲス野郎”許しちゃって」

やっぱり藤木さんにまだ冷たい目を向けている。

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