人事部の女神さまの憂いは続く

はい、と香織さんの言葉に頷いていると

「そうだよー。ニシユリのせいで、こっちは禁欲生活なのに。お前らも、しばらくお預けだ」

なんていつも通りのしょうもない立花さん。

「やだよ。ようやく顔見れて、触れるのに。でも、ほんと世話んなった。礼はまた改めて別の機会に」

藤木さんはそう言いながら、私に、荷物とってこい、と促した。

昨日香織さんと一緒に買った大量の紙袋を手に戻ると

「お前、まじでかえってこないつもりだった?」

また藤木さんに切なそうな顔をされてしまい、ごめんなさい、と謝ってみる。

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