人事部の女神さまの憂いは続く
そして額をぴったりとくっつけて
「言いたいこと、それだけじゃないだろ?そんな俺喜ばすようなことじゃなくって、もっとちゃんと怒ってよ」
そんなことを言うから
「私が怒ったほうがいいようなことしたの?」
聞くと、目じりを下げてちょっと泣きそうな顔になっている。
「ゴメン。嫌な思いさせたよな。言い訳になるけど、あの日女もいるって知らなかったんだ。浮気はしてないし、これからも絶対しないって誓う。もう、女いる飲み会も行かない」
甘えるように私の肩に顔を伏せる仕草がかわいくて、ちょっといじめてみたくもなってくる。
「女の人が飲み会にいたら、いつもあんなことしてるの?」
聞くと、はっとしたように顔を上げて、もう一度、ゴメンと呟く藤木さん。
その頭を撫でてみながら
「女の人とイチャイチャしてるの見たの初めてだったからショックだった。
女遊びしてるって知ってたけど、これまであんまり現実感なかったんだなって。藤木さんの場合どこからが“女遊び”なの?いっつも、ああやって女の人お持ち帰りしてたの?やっぱり、ああいう美人さんがタイプ?私じゃ物足りなくない?」
質問を重ねると
「侑里がいい。侑里しかタイプじゃない」
私の肩に顔をスリスリと押し付けてくる。