人事部の女神さまの憂いは続く

髪がくすぐったくって笑うと

「笑うなよ。もう、まじでトラウマ。飲み会行きたくない」

なんて言う藤木さんはやっぱりカワイイ。でも、はっと何かに気付いた藤木さんはいつもの調子を取り戻してきて。

「そういえば、真人さんは?ずいぶん、気に入られてたみたいだけど」

なんて今度は私の番になってしまった。

「あの日、夕方急に電話かかってきて一方的に誘われて電話切られちゃったの。藤木さん接待って言ってたから、帰ってから話そうと思ってたら、帰る前に会っちゃったの」

「そもそも、面識なかったろ?」

「この前、立花さんにも出てもらったイベントで会ったの。で、その時ご挨拶で名刺交換しだけだよ」

怪訝な顔の藤木さんにちょっと言い訳っぽくなりながら説明しても

「でも、お前、真人さんもろタイプだろ」なんて、さらに突っ込んでくる。

「そんなことないですよ。あのチャラい感じ、すごい無理です」

「チャラくないだろ。お前まじで気に入られてたみたいだから、口説きモードってことか?」

ひとりでブツブツいっている藤木さん。
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