人事部の女神さまの憂いは続く

「とりあえず、もう他の男に口説かれないで。
 なぁ、あんまり乗り気じゃないのわかってんだけどさ、やっぱり結婚式やんないか?俺、考えたんだよ。ちゃんと大事にしたい女がいて、それが侑里だって周りの奴らに言いたいし、俺のだから口説くなって言いたい。それにさ、お前いなくなってさ、あいつらんとこ以外どこも思い浮かばなくって愕然としたんだ。お前のことわかってるつもりで、何も知らなかったってことに。
 だから、お前の周りの人にも紹介してよ」

そういう藤木さんからはさっきまでの暴君オーラは消えていて、真剣な表情で見つめられている。

この3日で藤木さんが本当に色々と考えてくれていたことがわかって、不謹慎だけど嬉しくなる。さっき指にはめてもらったキラキラひかる指輪に触れながら頷くと

「奥さん、他に言いたいことはない?」

髪に指を通しながら尋ねられる。

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