人事部の女神さまの憂いは続く
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「えー、仲直りしちゃったのー?」
個室に入って来るなり、私たちが並んで座っているのを見てつまんなさそうに言う波木社長。
今日は先日のお詫び、ということで私から波木社長にお誘いをしたのだ。
もちろん藤木さんも一緒に。
「まぁ、今日のお店の連絡もらった時からわかってたけどさ」
ちょっといじけたように話す波木社長。
「すごくご迷惑おかけしちゃったので、どうおもてなししたら喜んでいただけるか藤木に聞いちゃいました」
「だよねー。この店、俺のとっておきなのに、失恋の思い出の場所になっちゃったじゃん」
やっぱりチャラけている波木社長の言葉なんて全然本気には聞こえないのに、隣に座る暴君は真に受けているようで
「ここで、じゃなくって、そもそもですからね」
なんて釘を刺している。
「傷つくなー。お前なんて、さっさと愛想つかされてしまえ」
「いえ、そんな心配には及びませんから」
言い合っている二人はぱっと見できるビジネスマンたちなのに、子どもみたいで思わず笑うと
「笑いごとじゃないから」
暴君に怒られてしまった。