人事部の女神さまの憂いは続く

それにちょっとだけほっとしていると

「俺もしたくなってきけど、この車、シート完全に倒れないから、やりづらいんだよ」



なんとも不愉快なコメントが飛んできた。

イラッとして咄嗟に頭の上の手を振り払って

「ふーん」

冷たい視線を投げかけて、そっぽを向くと、どうやら自分の失言に気付いたらしい旦那様。

「いや、違うんだよ」

焦っているようだけど藤木さんの言い訳なんて聞いたら余計に腹が立ちそうだ。

この車でもキレイなおお姉さんたちとそーゆーことしてたんだ。なんだか、そう思うと急にこのシートが居心地が悪くなる。それを誤魔化すように両腕で自分の身体をさすっていると、そんな私を横目に

「ちょっ、それ、さすがに傷つくんだけど」

ボソリと呟いている藤木さん。

だけど、藤木さんのこういうのはよくあることとはいえ、さすがに気分が悪い。
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