人事部の女神さまの憂いは続く
ぼんやりと、罵詈雑言に近いようなことを考えていたら宿についたらしい。
案内されるがままに入ったお部屋は離れにある露天風呂付のお部屋。こんなテンションじゃなかったら、すんごい素敵ではしゃいじゃうところなんだけど、イマイチ乗り切れない。
「メシまで時間あるけど、どうする?ここの風呂入る?」
顔色をうかがいながら聞いてくる藤木さんは、いつもの藤木さんじゃない。ちょっと、この人と離れて冷静になろうと決めて
「せっかくなんで大浴場行ってきます」
と言って、慌ただしく準備をして部屋を後にした。
はぁ・・・。
気持ちのいいお湯に入りながらも、出てくるのはため息ばかりだ。
この前の接待合コン疑惑もそうだけど、あの人のうかつさ加減、どうにかならないんだろうか。