人事部の女神さまの憂いは続く
*side藤木*
珍しく日本酒を飲む侑里に大丈夫か聞いたら
「前に美味しい和食のお店連れてってもらって、これと似たようなのオススメしてもらって、それは大丈夫だったんですよね。とはいえ、その後まともに歩けなくって怒られちゃったんですけど」
なんて返事がかえってきた。
すでに酔ってるのか?
連れてってもらったって、絶対アイツだろ。俺が嫌がるのわかってるから、男の話なんていつもは出さないくせに。
でも、ここで俺が不機嫌になったら、せっかく楽しんでいるこの空気が台無しだ。
侑里はそんな俺の胸の内に気付いてないようで、目の前の料理に目を輝かせている。
若干イラッとしたけど、こうやって喜んでいる侑里を見るのが、この旅行の目的。
ここは我慢、我慢------
自分に言い聞かせて次飲むお酒を考えることにした。