人事部の女神さまの憂いは続く

だけど、こうやって侑里からの小さな攻撃を待ってるだけなのはイマイチ性に合わない。

どうせだったら、こっちから仕掛けて降参させてやろうってS心がうずいてくる。元はといえば俺が悪いんだけど、そんなことを思って侑里に話しかけた。

「なぁ、せっかくだし風呂入ろうよ」

「えー、私はいいです。藤木さんがはいってるの、ここから見ててあげますよ」

しれっとそんな冷たいことを言う侑里に、やっぱりまだしょうもない仕返しモードが続いてるんだと悟る。

それだったら、ちょっくらこっちも虐めてみようと思って

「でも、前の男とは入ってたんだろ?」

なんて言ってみると、ギョッとした顔でこっちを見てくる。思わず笑いそうになったけど、それをこらえて見つめ返すと

「そうですよー。一緒にお風呂入るの好きですもん」

ちょっと不貞腐れたように言っている。
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