人事部の女神さまの憂いは続く
「私、誰だかわかってる?ユリは結婚式のことだけ考えてればいいから。その代り、素敵な式になるように、ちゃんと準備するんだよ」
笑いながらそういうと、香織さんって言いながらユリの目が潤んでいる。それにちょっと感動しそうになっていたら
「いやん、やっぱ香織、男前。好きー」
バカみたいに大輔が頭をグリグリと押し付けてくる。いいところだったのにー、と思いつつも、正直なところテンションは大輔と同じくらい上がってる。
「で、どこにするの?ふじっきーのことだから、だいたい目星つけてるんでしょ?」
もうチャペルまで絞り込んでそうだな、と思いながら聞いたら
「んー、タヒチ?バリ?ベタにハワイ?侑里、希望ある?」
意外にノープランっぽい返事がかえってくる。そして、その言葉に、うーんとうなっているユリ。
「私、リゾートって行ったことなくって。香織さん、おススメありますか?」
「うーん、だったらハワイ?ご両親もって考えると、ある程度日本語通じるし安心なんじゃない?」