人事部の女神さまの憂いは続く

その視線を受け流して、うーんと考えているふじっきーは、そうか、とつぶやいたかと思うとカバンからタブレットを取り出している。

「香織は、何したいー?久々にサーフィンしたいよねー」

大輔は大輔で好き勝手言いながら、スマホで色々調べていて、自由に作業し始めた男二人を呆れたように見ていると、ユリと目が合ってくすっと笑ってしまう。

ほんと、この二人何かやり始めたら止まらない。全然タイプは違うけど、ひたすらマイペースなところはよく似てるんだろうなって思う。そんなことを考えていたら

「よし、こっちか、こっちでどうだ?」

タブレットをユリに見せているふじっきー。うわぁ、素敵ですねと歓声を上げるユリに

「こっちはワイキキビーチの目の前で、こっちはちょっと離れてるらしいんだよな」

解説をし始めている。

「どっちも素敵なんですけど、緑もあるから、こっちの方がいいかなー」

言いながら画面を色々とスライドさせているユリ。すっかり暴君のペースにのせられている。
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