人事部の女神さまの憂いは続く
「でもさ、年末とかって空いてるの?もう結構ギリじゃない?」
ふと冷静になって聞くと
「それは大丈夫。年末挙式できるとこでピックアップしてもらったから」
しれっと言い切っているふじっきー。ノープランかと思いきや、全然そんなことはなかったようだ。さすがだなって思っていると
「たしか、そこだったら25で挙式できるらしいんだよ。だから、ちょっと早めから入って親の相手して、こいつらと1日遊んで、そのあとハワイ島とか行こうぜ」
さらに綿密な計画が語られている。
この男、ユリがどこがいいって言ってもチャペルとざっくりした旅程組んでたんだろうなと、その用意周到さがこわくなる。だけどユリは全然気にした様子はなくって
「そうなんですねー。でも、ご両親とか弟さんも早めにってお仕事大丈夫ですかね」
家族の心配をしている。それに対しても
「うちも、お前んとこも聞いたら大丈夫だって。むしろ母親たちは喜んで休みとらせるっていってたぞ。巧もバイト調整するって言ってたし」
なんて言ってのけるふじっきーに、ドン引いてしまう。
それでもやっぱり、ユリはユリで。