人事部の女神さまの憂いは続く
「他はー?アラモアナとか?どっか行きたいとことか、泊まりたいホテルない?」
そう聞いてくれる大輔に、なるほど、と言葉がこぼれた。ん?小首をかしげる大輔がかわいい。頭を撫でながら
「なんか、ふじっきーすごいなって思ってさ」
呟くと、今度はん?と言いながら眉間にしわができている。
「違う、違う。大輔はさ、色々やってくれるけど私の希望聞いてくれるじゃん。でも、ふじっきーの場合って、ユリの希望聞いてるようで、自分に都合のいい選択肢の中から選ばせてるだけでしょ。っていうのに気づいちゃって・・・。
なんか、どうやってふじっきーが入籍まで持ち込んだか想像ついて、ちょっとこわくなったわ」
自分で言っていて身震いしてしまった。すると、横で、たしかに~って言いながら笑っている大輔。
「ユリってさ、仕事じゃ結構鋭いのに、なんでふじっきーにはあんな感じなんだろ。掌の上で転がされてることにも気づいてなさそうだよね」
いうと、んーそれは違うような、とちょっと考えるようにしている。
「多分さ、ニシユリにとってはどうでもいいことなんじゃない?」
「どうでもいいって・・・」