人事部の女神さまの憂いは続く
うん、いい声。
でも、それ以上に今聞きたいのは別の声だと、おねだりするように、侑里の顔を覗き込むと
「た、かし?」
恐る恐る、といった感じで口に出してる。それが不満で
「もう1回。ちゃんと呼んで」
というと、身体ごと振り返ってきてニコッとしている。
「たかし」
その声を聞いたら、愛おしさが一気にこみあげてきて、なんて幸せなんだろうって思う。
「なぁ、もう侑里以外には呼ばせないからさ。崇って呼んでよ」
額と額をくっつけながら、そう言うと、くすっと笑われる。
「えー、たーくんって結構気に入ってるのに」
笑いながら、チュっと唇を合わせてくる。なんでこんなにかわいいんだって内心悶えながら
「へー、そんな意地悪言うんだ」
ニヤリと笑って見せると、びくっとひるんでる。