人事部の女神さまの憂いは続く

俺の中では、ずっと手を出したくても出せなくて、ようやく自分のものにしたっていう感覚が強いものの、なぜかニシユリはこの手の”自分ばっかり好き”的な発言をする。

それはそれで嬉しいところもあるし、どうせ俺の女癖の悪さを昔から見てきてるせいでもあるんだろうから自業自得で文句も言いづらいものの、俺の気持ちが軽いみたいに思われているようで、ちょっとシャクだ。

「誰がなんと言おうと、俺とニシユリはこんなに相性いいだろ?」

そう言って首筋に唇を這わせると、んっと色っぽい声を出す。

近くにいても触れることができなかった期間が長かったから、こうやっていつでも好きな時に触れることができるのが、たまらなく幸せに感じる。できることなら、ずっと触れてたいし、ずっと挿れてたい。

落ち込んでいたお嬢さんもスイッチが入ってくれたようなので、手に持っていたグラスをテーブルの上に置かせてベッドまで運んだ。



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