好きになれとは言ってない
「でも、私、ああいうのって、ちょっと違和感があって。

 野菜が私を食べて~って泣いたりするんですよね。

 うーん。
 食べられたいですかねえ?」
と言って、

「そこ、突っ込む?」
と真尋に言われた。

「ニンジンは食べないで~って言ってると思います」
と苦しそうに胸許に手をやり、助けを求めるようにもう片方の手を突き出して言うと、

「……無駄に小芝居がうまいな、古賀遥。
 食べる気なくすじゃないか」
と航に言われる。

「まあ、ニンジンに私を食べてって言われても、この人、ガン無視するよね。
 遥ちゃんに言われれば、別だろうけど」
と笑った真尋に言われ、

「え?
 私がニンジンを食べてって言ったらですか?」
と言った遥は、

「……違うよ。
 女子力大丈夫?」
と言われてしまった。

 このセリフ、なんか昼間も言われたなーと思いながら、ようやく焼きそばを口にする。




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