不安の滓
 あることに気が付いた。
 いや、気が付いてしまった。

 ライターの送り主から貰った配達証明書の画像。
 そこに記載された日付けである。
 今日から見れば丁度半月前となるその日付けは――俺と妻の結婚記念日だ。

 その日は残業を一切せずに、バイトを終えた妻を伴って、レストランで結婚記念日を祝ってから一緒に帰宅したのだ。

 ならば……一体誰が小包を受け取ったというのだ?

 俺の家に届いた荷物を、留守中に誰かが勝手に受け取った。

 誰かが留守中に、家に出入りしている。
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