恋はたい焼き戦争


「え、鈴ちゃん今日も来ないの?」

「ごめんね…
ちょっといろいろ用事があって…本当にごめん!」





これで何日経ったんだろう。


何回みんなから逃げるように帰ってきたんだろう。


家に着く頃には息も切れていて、後ろなんか一度も振り返らずにただ全力で走って。


私の誕生日にあるパーティーのためだけに時間をそそいだ。



自分の言う通り部活に行かないで、早く帰ってくる私を見て勇輝君は嬉しそうだった。





「偉いね、鈴は」

「…」





偉いと言われることをこんなに嬉しく思わない日が来るなんて。



この人といると、感情がなくなっていくように感じるのは…どうしてなの?
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