劇団「自作自演」





「私の疑問、クエスチョンマークのことだけど、それはこの状況のこと。どうして私は敦くんの家に泊まることになったのか。そもそも、どうして敦くんは私を泊めようとしたのか。」



そして、私は敦くんから刺された釘を引っこ抜いて捨てるように、付け足した。



「そのクエスチョンマークに対する答えとして、私なりの見解は、多分、誰にも話せないこと。同じ劇団員である青山くんにさえ話せないことを青山くんに怪しまれない形で、私に話したかったからじゃないかなって。」



「マグニフィセント!」敦くんは言った。



「エクセレントより、ベリーベリーエクセレントだ。マグニフィセントだぜ、香澄さん。ああ、わかってんじゃねえか、わかってんじゃねえか、おい! そう。オレはそれをアンタに話したかった。凡人は、学校でもいいんじゃねえか? って思う。良くねえ。青山のヤツに怪しまれるからな。ちょっとでもそういう隙を見せると、アイツは、いや、オレたちのようなヤツは、疑う。そして、変な考えを起こされて、計画は水の泡なんてことにもなりかねねえ。」



私は興奮している敦くんをなだめるように、冷静な口調で、「その話って言うのは?」と訊いた。



この疑問は、至極一般的な疑問だ。




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