アンティークドール



「亡くなってなんかないっ!!父さんと今、病院に行ってるんだ!」


『いいえ、亡くなってるわ』


彼女は即答した


さっきの面影が全くなく、冷ややかな表情で現実を貫く


『もう、助からないの。どうあがいても』


「なんだよ…どんな根拠を元にそんなことが言えるのかよ?」


突き付けられた現実をまだ、信じきれない自分

『私の店に来たから』



根拠なんてないと思った


だけど言われてみれば、それは根拠になる


彼女の店を訪れたら必ず過去を変えたい出来事が起こる





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