「好きって言って。」
【暗橋一輝】そんなのでいいの?
な、名前・・・。
こんな暗いと評判の僕にこの学園の美女が言うだろうか。
僕の名前は暗橋一輝。(くらはしいつき)
入学してばっかの一年生。
んで、僕の隣にいるやつが僕の唯一のダチ。
一ノ瀬悠斗(いちのせゆうと)。
もう、美女のことを知っているという。
まぁ、知っても僕には関係ないことだ。
なんて、思ってるそばからこんな面倒なことに巻き込まれる・・・。
「え・・・っと」
相手の方も混乱している。
ここは言われたんだからいうしかないよな。
「僕は暗橋一輝。はい、先輩も言って」
「え、えっと、私は美川雫です・・・?」
なんで、敬語なのだろうか。
まぁ、なるにはなるか。僕の目つきはクッソ悪いからな。
「で、あの・・・料理は得意?」
料理?
「あー、ま、できる・・・です」
「よかったぁ~」
「と、いうかあの!」
思った。
料理ができるぐらいで僕を彼氏にしていいのだろうか!
「ん?なに?」
「僕、勉強できないし、スポーツはできないし・・・こんなんでいいの?」