「好きって言って。」

「うん!それがいいの!」


満面の笑みだった。
ただ、可愛いだけ。


ニコニコしてて。すごく、可愛いなって。


キーンコーンカーンコーン。


「お、チャイムだ。しず、行くよー?」

「はぁい。またね、一輝君」


名前、した・・・。


呼んでもらえた。


けど、僕は彼氏としていいんだろうか。

結局のところ、よくわかっていないのだが・・・。


「よかったじゃねぇか、一輝」

「悠斗・・・」


僕、もう・・・人生で一番消えたい気分。

え?なんでかって?


察して、彼女は学園で絶頂の美女。

けど、お相手はくらーい、一年男子。


穏やかに過ごせられるわけねぇよな・・・。


< 9 / 16 >

この作品をシェア

pagetop