「好きって言って。」
「うん!それがいいの!」
満面の笑みだった。
ただ、可愛いだけ。
ニコニコしてて。すごく、可愛いなって。
キーンコーンカーンコーン。
「お、チャイムだ。しず、行くよー?」
「はぁい。またね、一輝君」
名前、した・・・。
呼んでもらえた。
けど、僕は彼氏としていいんだろうか。
結局のところ、よくわかっていないのだが・・・。
「よかったじゃねぇか、一輝」
「悠斗・・・」
僕、もう・・・人生で一番消えたい気分。
え?なんでかって?
察して、彼女は学園で絶頂の美女。
けど、お相手はくらーい、一年男子。
穏やかに過ごせられるわけねぇよな・・・。