ほしの、おうじさま
インスタントコーヒーの粉を入れるスプーンはずっと使い回しで1日の最後に当番が洗うけど、マドラーは濡れてしまうし砂糖やミルクの成分が付着してしまうので使った人がその都度洗う決まりになっているのだ。
そして、入れ替わり立ち替わり色々な人が使うのでいちいち棚には仕舞わずにあえて水切りカゴに入れたままにしておくのだった。
「つーか、そういうお前こそ個人的感情剥き出しにしてツンケンしてんじゃねーよ」
洗浄し終えたマドラーを定位置に戻していると、背後のカウンターで作業を進めながら阿久津君は思わぬ反撃を開始した。
「愛しの星野との束の間の逢瀬を邪魔されてイライラしてんのかもしれねーけど、ここは職場で今は仕事中なんだからな。そっちこそ浮かれ気分は自重しろっつーの」
「えっ!?」
思わず素っ頓狂な声を発しながら私は勢い良く振り向く。
「い、いとしのだなんて、いや、そんな…」
「「悪の大王から彼を守る」だのなんだの散々はっちゃけたセリフを吐いといて、バレないとでも思ってたのか?」
「……ですよね~」
しどろもどろに繰り出した反論をバッサリと切り捨てられ、私はすぐさま降参した。
そりゃそうだ。
あんなあからさまな発言をしといて気付かれない訳がない。
自分自身予想していた事じゃないの。
しっかし冷静に考えてみると、我ながら勘違いも甚だしい、こっ恥ずかしい宣言をしてしまったものだ。
そして、入れ替わり立ち替わり色々な人が使うのでいちいち棚には仕舞わずにあえて水切りカゴに入れたままにしておくのだった。
「つーか、そういうお前こそ個人的感情剥き出しにしてツンケンしてんじゃねーよ」
洗浄し終えたマドラーを定位置に戻していると、背後のカウンターで作業を進めながら阿久津君は思わぬ反撃を開始した。
「愛しの星野との束の間の逢瀬を邪魔されてイライラしてんのかもしれねーけど、ここは職場で今は仕事中なんだからな。そっちこそ浮かれ気分は自重しろっつーの」
「えっ!?」
思わず素っ頓狂な声を発しながら私は勢い良く振り向く。
「い、いとしのだなんて、いや、そんな…」
「「悪の大王から彼を守る」だのなんだの散々はっちゃけたセリフを吐いといて、バレないとでも思ってたのか?」
「……ですよね~」
しどろもどろに繰り出した反論をバッサリと切り捨てられ、私はすぐさま降参した。
そりゃそうだ。
あんなあからさまな発言をしといて気付かれない訳がない。
自分自身予想していた事じゃないの。
しっかし冷静に考えてみると、我ながら勘違いも甚だしい、こっ恥ずかしい宣言をしてしまったものだ。