ほしの、おうじさま
クレーム対応は精神的にとても疲弊する任務であるというのは一般常識として広く知れ渡っていて、実際に0to0内でも、その業務に就いているうちにメンタルにダメージを受け、他部署への異動を強く希望したり、中には上司に相談する事なくさっさと辞めてしまう人が少数ながら存在したらしい。
社員がフォローしなければいけないような「もしもの場合」とはすなわち、派遣さんでは回答が難しいご意見が寄せられた時を指す訳で、件数としては少ないかもしれないけれどそれに当たってしまった際の精神的負荷は大きく、下手したら一度の対応でトラウマを背負う羽目になってしまうかもしれないのだ。
せっかく天下の大企業の正社員になれたというのに、その立場をかなぐり捨てても惜しくない、という考えに至るほど追い詰められてしまったという事だから、とても気の毒な話である。
なので「もしそこに配属になった場合あなたは大丈夫ですか?」と問いかけられたという訳だ。
わざとそういったネガティブで返答に困るような質問を投げかけて相手の反応を見るというのは面接時にはお約束の流れであり、大抵の学生は当たり障りなく「お役に立てるかどうかは分かりませんが、一生懸命やらせていただきたいと思います」と返すだろう。
しかし私の場合は更に積極的に食い気味にテンション高く「抵抗などありません。むしろとてもやりがいのある業務だと思っています!」と発言した。
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