ほしの、おうじさま
実際に高校生の時、放課後、マフラーを忘れて教室に取りに戻った際に「星さんて地味で堅物で面白みがなくて、かといってずば抜けて頭が良いっていうほどの優等生でもないし、何だか中途半端な子だよねー」と、リア充グループの中でもリーダー格のサバサバさんが仲間達に陰口を叩いているのを聞いてしまった。
といってもドア越しで彼女達には私の存在は気付かれなかったので、乱入するような真似はせず、マフラーは諦め、その場からそっと立ち去ったのだけれど。
そして一度躓いてしまうと、また別のサバサバさんと出会った際にそれまでのトラウマが甦り、無駄に焦ってしまって挙動不審になって空回りして、やはり良い関係が築けないまま疎遠になって、ますます苦手になるという悪循環に陥ってしまうのであった。
お客様から厳しい意見をぶつけられても全然へっちゃらな私だけれど、それはあくまでもビジネスであると割り切っているからで。
プライベートで毎日顔を合わせ、そこそこ仲良く付き合っていかなければならない間柄の人の中にサバサバさんがいるというのがやっかいなのである。
何故なら相手は悪気などさらさらなく、とても親しみを込めて、冗談やシャレで際どいことを言って来ている(そう主張している)から。
冷たくあしらったりしたらそれこそ「うわー。超KYな子」なんて言われてしまうだろうし、かといって同じように毒舌で返す勇気はない。
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